欲望で世の中を切り取ります

欲望というモノサシを使うと、世の中の不条理が合目的であることが理解できます

人生は無駄なものでできており、その無駄を効率的に得られる場所が本であり、本屋である『なぜ本屋に行くとアイデアが生まれるのか』嶋 浩一郎

奥さんや奥さんの妹から、本を買うなんてもったいない、図書館に行けばいいと なかば僕の職業を否定されるようなことを言われる日々ですが、どう言い返せばいいのかなと 思っていたので、ぴったりでした。人生は無駄なものでできており、その無駄を効率的に…

コンテンツの本質をここまで深堀したものは見たことありませんでした『コンテンツの秘密 ぼくがジブリで考えたこと』川上量生

いま、総合書店サイトで、「編成(コンテンツの並べ方)」とはどうあるべきかを考えるポジションにいるため、 おのずと考えることが多くなった「コンテンツとは何か」。それについて、非常に緻密な分析と示唆に富んだ一冊です。コンテンツの秘密 ぼくがジブ…

ベンチャーで失敗したのはなぜか(2)素直じゃなかったから

何処まで考えても、最後は、ビジネスは成功するか失敗するかわからないから、面白いよなと思います。 だから、成功するかどうかは、最後は、そのビジネスにかけた総エネルギー量(手間)の多さだと思ってます。 (もちろん、ヒトを使って、総エネルギーを増…

ベンチャーで失敗したのはなぜか(1)ヒトのいうことを額面通り受け取ったから

野村監督の名言に、「勝ちにまぐれの勝ちあり,負けにまぐれの負けなし」というのがあるようです。 負けた理由は必ずあるため、科学的に検証しうる。 そして、その検証は、次の勝ちにつながる価値があるということです。藻をやめたことは、とても悔しいです…

藻の仕事、辞めました

まだ、うまく消化できていないのですが、藻の仕事を辞めました。 1年間もブログ書いてないんだなーと。確かに心の余裕なかったもんなーと。 電子書籍やら藻やらやってるうちに、「短期間で転職を繰り返す奴」というレッテルが貼られてしまったみたい。 はじ…

主体を生み出す感覚

指を置く展に行ってきました。 僕の恩師、佐藤雅彦さんのプロデュース。日曜だからということもあって、すごい人だかり。彼は、指を置くことによって生まれる世界というのを、以下に分類しています。 これまで「客観的」「普遍的」な価値というのが通常でし…

ウサギとカメの「カメ」は、人間が軍ジェット機に速さで勝負して勝てるというくらいの無謀さを理解していたのか?

ウサギとカメの話。誰もが、幼少時代に家族や先生から聞かされていたはずだ。ウサギとカメが「かけっこ」で競争し、どちらが早く目的地に到着するか競う物語である。ウサギの俊足ならばカメに負けるはずがないのだが、ウサギは余裕をかまして昼寝をしてしま…

清須会議と影武者徳川家康を見て、大義名分の重要性を考えた

清須会議と、影武者徳川家康のドラマを見ました。ちなみに、明日は、のぼうの城と、黒田官兵衛を見ます。なんだか、戦国染みてます。そのなかで思ったことがあるので、少し書きます。今まで、ずーーーーっと不思議だったことがあります。 忍者がいくらでも忍…

人生に「レベル」なんてない

リアル世界にレベル上限はないこのブログを見て思った。 そもそも、人生にレベルなんてあるのか? オレは、小中高とそこそこくらいの勉強量で、現役で東大に入って、恥ずかしながら「オレは普通の人間と比べてレベルアップによるステータス上昇pointの高い優…

仕事について考える

今月末、二十代後半の、仕事にやりがいが感じられない女性からアドバイスをしてほしいと言われた。 まず、言いすぎないこと、嫌われないことだ。それが肝心であるんだけど、僕の中で仕事について整理しておきたいと思った。まず、「自分が価値がある」とは、…

目をそむけてしまう働くこと、人生のキホン『ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく』堀江貴文

30歳を過ぎると、仕事についての考え方が、どんどん、みんな、ずれていくのを感じます。 この本は、目をそむけてしまう働くこと、人生の基本を、きっちり言葉にしてくれてると思います。ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく作者: 堀江貴文出版社/…

人生は短いということに、今気づいた

この前まで、自分は様々なものを積み上げて来たし、まだまだ道半ばであるが、 人生はまだまだ長い、様々なことができる、と思ってました。 今は、感じます。人生は短い。 圧倒的に。 自分のやりたいことが、誰も成し遂げていない壮大なことであればあるほど…

ヒトを集めるということ

いま、人狼というゲームを企画しています。人狼~嘘つきは誰だ?~ - フジテレビ一回目の開催は、6人集客して、ドタキャン1人で5人! 目標が10人だっただけに痛い。これは、ヒトが集まれば集まるほど面白いのです。 で、今回は、なんと12人集まった。 ポイン…

答えのないことをかんがえること

2月から、ひたすら、藻のことばかり考えているわけです。 色々なヒトに話したし、中には「お、それはいいですね!」ってアイデアもあったし、 実際、今もやろうと考えているモノもある。そろそろネタ切れってくらい考えました。 そうすると、元々、300あった…

営業されて学んだ営業スキル

この一か月は、式場選びに奔放して、学んだことがあります。 相手に引っ掛かりを残しておいて、こちらから連絡をしないとと思わせるスキルがあるんですよね、うまい営業の方には。 非常に細やかでこちらが感心してしまうような気配りをする。資料が濡れない…

ビックデータが今すぐ効く分野/効かない分野

久々の投稿です。仕事にあけくれてました。最近は、SUICAの利用履歴を見てマーケティングに生かすとか、ビックデータ、マーケティング関連でいえば、筋が悪い(結果が出そうにない)なぁと思うものばかりでしたが、久々に筋が良いなと。 日本IBMは16日、…

伝播委任投票って、政治を救うんだろうか

いま、一部で話題になっている伝播委任投票。http://nx-times.com/news/2013/05/15/3199/ ざっくりいうと、こういうことらしい。 前提として、「この人には0.3票、この人には0.7票を入れて、委任しましょう」と、自分が持つ1票を好きなように分割して投票す…

未来へのイメージの強さ

僕は、アウトサイドインを開き直っていた部分があって、それを凝りかためていた気がします。 自分のコアの部分が明確ではないけれど、環境から自分を定義はしていく、その過程でだんだん自分がなんなのか見えていく、だからいま最善な道を選べばよいのだと。…

本禁止令

付き合ってる彼女に、「あたまでっかちになってんじゃねー。もっと、先を見て生きろよ」と怒られました。 やっぱりこの子はさいこーです。 とりあえず、「僕がこう生きた、こうしよう」といった思想系・小難しいの本は一旦買うのをやめます。

DNAシーケンスのアルゴリズムにビビった

DNAシーケンスですごいアルゴリズムが開発されていたと聞いて、そのブログを読みました。 そして、かなり脳内がビリビリ来ました。de Bruijn Graph を使った de novo アセンブリの発想がすごい件 - ほくそ笑む 分からない方のために、簡単に説明すると、DNA…

DeepLearningというニューラルネットワークの進化と、今後やってみたいこと

僕は、2000年前半、ニューラルネットワークを利用した生命情報科学の分析を行っていました。ざっくりいうと、蛋白質A〜Zまでが、複雑に相互作用しあって、それこそ、連立方程式が100本連なって(例えば、2A+B→Cの反応が1sで進むとか、C+1/10 D→Aの反応が2Sで…

お金をかけるか、流行にのるかだけでないゼロからブームを作る方法『99.9%成功するしかけ』藤田康人

社員4人の小さな食品素材メーカーがゼロからキシリトールで2000億円市場を作った話が載ってます。 僕にはスゴイ刺さりました。これまで色々なヒトに聞いて出てくるのはいつも、「市場を大きくするならお金掛けるしかない」「あるいは、流行りだしている市場…

少し、涙が出そうだったこと

2月に転職して、ある植物の事業化をしています。本当に、「自分が甘い(迫力がない)」「自分の力だけでどうにかなんてなかなかならない(裏を返すと、如何にこれまで自分が下駄をはかせていただいていたか)」ということを、外部の白い眼を通じて知るという…

怯んだことを書きそう、でぐっと堪えてます

ブログを開くと、最近の仕事のことを書いちゃいそうです。 それも、怯んだことを。 ちょっと昔の、「俺、いろいろ俯瞰してるぜぇ〜」感が鼻につくくらいです。笑 ということで、ぐっと堪えて今日も明日も頑張ります。

インプットを変えなさい

僕には、5年前にコンサルタント自体に知り合い、一緒に仕事をさせていただき、崇拝してやまない方が居ます。 その方に、3年前に「ぶっちゃけ、伸びやなんでいる。インプットからアウトプットへのプロセスをどうすれば改善できるのか?」と相談したことがあり…

迷ったけど買わなかったといったビックデータって誰が収集できるんでしょうか。

ダイヤモンドが、売れるしくみ特集とかやってたので買ってみた。 浅い記事ばかりで微妙だったんだけど、行動観察の意義を述べている文章があってそれはおもしろかったので抜粋。 昨年、日本に来た中国人観光客の行動を観察しました。 一週間ずつと行動を共に…

仕事へのスタンスの大きな二つの違い

最近、仕事についてあれこれ考えることが多い。 それは、自分自身が転職したのもあるし、転職した先で面接官として面接をする立場になったこともあるんだけど。 世の中には2つのタイプの人間がいると思ってきた。 一つは、「インサイドアウト」というタイプ…

プラットフォームとかスマイルカーブとか、そんななんちゃら。

かなり久々にブログを書きます。以前、下記のブログエントリで、こう言いました。 アップルの競争優位は持続的か - 右、斜め45度 纏めますと、アップルが、デザインを最優先する会社のカルチャー&とことん研ぎ澄まされた究極の製造業としての能力が売りとし…

成長すること自体を楽しむこと『勝ち続ける意志力』梅原大吾

人生の哲学のような本だった。 勝ち続ける意志力 (小学館101新書)作者: 梅原大吾出版社/メーカー: 小学館発売日: 2012/04/02メディア: 新書購入: 24人 クリック: 449回この商品を含むブログ (75件) を見る 「勝つ」の延長にありそうな「勝ち続ける」は、実は…

インターネットが実店舗への送客ツールという考えはなくなる

いわゆる、「オンライン to オフライン(O2O)」という言葉が最近流行りました。昔でいう、クリック&モルタルですよね。これらは全て、「お店のために如何にインターネットで集客するか」という基本的な棲み分けの元でのモデルです。でも、その構造自体が変…