欲望で世の中を切り取ります

欲望というモノサシを使うと、世の中の不条理が合目的であることが理解できます

音楽=手軽に現実逃避したい欲望

本と音楽の違い

本は、ビジネス書や実用書など、課題解決の為に読んだり、小説や雑誌など、ある世界観に浸りたいから読んだりと多様です。

音楽は、ある世界観に浸りたいから聴くというのが一般的なので、本より目的が狭いです。

また、大きな違いとして、本は一度読んだらほぼ価値がなくなる一方で、音楽は繰り返し聴くものなので、音楽の方がより世界観に浸りやすいツールです。

現実から離れて、ある世界観に浸りたいという欲望のためだけのツールに思えます。

小室ファミリーの曲は世界観があるか?

さてふと疑問が出てきます。
1990年代にブレイクした小室ファミリーの曲には世界観はあったでしょうか?

どれも似た曲と思いませんでしたか?

いや、それは小室ファミリー全体で世界観があるのだ!と反論される方もいると思います。

ただ、調べてみると、小室ファミリーに共通して使われているコード進行は、その時代によく使われていたものらしいです。つまり、世界観を示すというより、徹底的にユーザーに媚へつらった結果として生まれた小室ファミリーの曲の類似性なわけです。

従い、世界観などという言葉は除きます。音楽は、手軽に現実逃避したい欲望と言えます。

西野カナさんの会いたくて震えるの歌詞に、彼氏と別れたばかりの女性が共感するのは分かるんですが、世界観には浸ってないですからね。なお、共感という言葉じゃなく、共感したってしょうがないヒトだけ共感するという意味を込めて、敢えて、現実逃避と書きます。

なお、世界観が壮大な音楽があることは理解してますよ。世界観がない音楽がある時点で、音楽を構成するミニマムな欲望じゃないと言ってるだけです。